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ポジティブシンキングを目指す越谷の日々徒然のおバカな日記


by nao_ya
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静岡県

 水曜どうでしょう公式HP7月5日付けの日記によると、藤村Dが静岡のTV局の社内勉強会に呼ばれ、講演をしてきたそうだ。
 駅前の第一印象は「地味だ・・・」と言うことであったが、どちらの出口から見たかにもよるが、それは間違っていないだろう。地味だもん。在来線口に降りたって、新幹線口に降りたって・・・。よくある街の形状で、明治以後、後から出来た駅前よりもかつてお城があったあたりのほうが店が多い場所である。
 だが、静岡の人の印象と、地元の人に聞いたであろう静岡という土地柄に関しては一言いいたいことがある。

 まず、静岡の人はのんびりしている。これは、藤村Dが実際会って感じた印象であろう。それならば否定はしない。しかし、正確に言えば「静岡県の中で静岡市付近に住む人が一番のんびりしている。」となる気がする。静岡市付近の人が一番のんびりしているというか、おっとりしているというか。昔どこかで聞いたのだが、「『値切る』という言葉を知らない静岡県人」というのは、多分静岡市の人のことだ。静岡県全般として言えば、そんなにのんびりしていない。
 
また「・・・(中略)・・・県内にはいわゆる大規模な「郊外型スーパー」というものがほとんどないらしい。コンビニも少ない・・・」という下りがあるが、これも旧静岡市だけにしか当てはまらない。旧静岡市以外は、郊外型スーパーもコンビニも、もういいんじゃない??というくらいある。何故旧静岡市だけがそのような状態だったかというと、ほんの10数年前まで「大規模小売店舗法」などを盾に、市や住民(商店主?)が店舗の出店をかたくなに拒んできたからだ。まだ私が上京する前、イトーヨーカードーが1つ出来る出来ないで大もめにもめた記憶がある。皮肉にも他の地域で郊外型店舗の出店による個人商店への打撃が顕著になり問題となっている今、コンビニや郊外型店舗の誘致が進んでいるらしい。難しいところである。

 多分、藤村Dに「静岡ってこんなところ」と説明した人は「静岡『市』ってこんなところ」と説明したのだろう。静岡市以外に暮らす人に「静岡ってどんなところですか?」と聞けば藤村Dが聞いた上記のような答えには絶対ならない。これは県名と県庁所在地の名称が同じだからだけではなく、静岡市に暮らす人は「静岡県=静岡市」と言う認識がとても強くあるためだ。
 また、以前チャットルームでこんなやりとりを見た。静岡県以外に住んでいる人が「静岡に遊びに行きました。行ったのは浜名湖です」と言ったところ、静岡市出身の人間が「静岡っていうか、遠州じゃない」と返答していた。遠州とは静岡県西部の旧国名で、遠州もしくは遠江(とおとうみ)という。返答した彼女の脳内では「静岡県=静岡市、もしくは静岡県中部の旧駿河の国」と言う図式が成立している。このような人も、意外に多い。

 静岡。東部や伊豆あたりでは「私たちは関東人だ」という意識が強い。静岡市内では「自分たちは城下町育ちで、静岡で一番都会なんだ」と思っている。西部の浜松近郊では「駿府城しかなく、産業も人口もたいしたことが無い静岡市が何故威張ってるのだ」という意識は間違いなくある。 

 ただし、ひとつだけ東部・伊豆・中部・西部全県一致の思想がある。

 それは「富士山は誰がなんと言おうと静岡県のものである」ということだ。

追記:上記「大規模小売店舗法」は数年前に廃止されているようだ。そのため、今まで守られていた分、まだまだ出店の余地ありとばかりに、静岡市内に出店が進んでいる可能性がある。いずれにせよ、他地区で大規模な商業施設建設に関わる光と影が明らかになっていく中、その波が静岡市に近づいているのは間違いない。
by nao_ya | 2006-07-06 17:57 | 水曜どうでしょう