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ポジティブシンキングを目指す越谷の日々徒然のおバカな日記


by nao_ya
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未知との遭遇

 おとといの金曜日の深夜、正確にはちょうど日付が変わり土曜日のことである。週末なのでダンナと遅くまでテレビを見ていたときのことである。
 突然シャン!と、トタンを踏んだか、トタンの上に何かが落ちたような音がした。そして、チューチューともキーキーともつかぬ鳴き声がした。我が家の裏にはトタン屋根の物置があり、また横のアパートの通路の屋根はやっぱりトタン葺きだ。どうやら何かそこに「落ちた」らしい。鳥か、もしくはコウモリか何かのような声にも聞こえたし、野良猫も多いこの界隈、猫がどこかから落ちたかも、と思い懐中電灯を手にダンナと表に出た。そこまで・・・とお思いかもしれないが、家の外には飼い犬がいるし、飼い猫も自由気ままに表に出ている。万が一なにかあるといけないので確認に行ったのだ。
 表には、大きさからわたしたちが通称「エル」と呼んでいる猫が1匹いるだけだった。「エル」は興奮した様子もなくいたって普通に家の前の段差に寝ていた。家のまわりを見回すが、取り立てて変わった様子は無い。

 と、家の隣の、そのまた隣の駐車場の車の下に、見慣れぬ猫が1匹いた。ダンナが様子を見に車に近づいた。わたしは家の前でその様子を眺めていた。駐車場の脇には電線があり、防犯灯が灯っていた。何気なく防犯灯に目をやると・・・。





電線の上に何かいる。ぱっと見、テナガザルかなんかだ。と、車の下を覗き込んだダンナが声をあげる。「これ、猫じゃない!」 車の下の生き物はすばやく走り去った。わたしはダンナに「上!上!」と声をかける。まさにダンナの上にテナガザルのような生き物がいたのだ。それは良く見るとサルではない。体が約50cm、尻尾も40cmはあろうかというイタチのような生き物であった。それが、器用に電線の上を綱渡りよろしくゆっくり歩いているのだ。車の下にいた生き物も同じ動物だったようだ。わたしたちは呆然としながら電線を渡るその動物を見つめていた。そして、我が家の前、というか上を通り過ぎ、反対側の隣のアパートのそばまで来たとき、先ほど車の下から逃げた一匹が、いつのまにかアパートの階段の2階の外階段の上で待っていた。そして、そいつも電柱によじ登ると、トタンの庇に飛び乗った。一番最初に聞いた、シャン、シャン!という音を立てながらわたしたちの視界から消えていったのであった。

 当初飼われている動物が逃げたのかと思ったのだが、その後netで調べてみるとどうもそうではなかった。眉間から鼻まで白い顔や尾の特徴からいろいろ検索したところ、どうもあの動物は「ハクビシン」であるらしいという結論になった。そして、ハクビシンはこのあたりではちょくちょく見られるという情報も得られた。裏の畑の奥さんが「この辺にハクビシンがいる」と義母に話していたことがあったそうだ。住宅地のなかで見た野生動物、狸や雉などはちょくちょく見ていた田舎育ちのわたしであるがハクビシンを見たのは生まれて初めてである。なにせ、家の前で「ナイトサファリ」で見るような動物を家の前で見ちゃったので本当にビックリしたのであった。
by nao_ya | 2006-11-13 11:13 | 日記